JPスタジオ 朴貞子韓国舞踊団

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「チュムノリ」
- 日韓合作 (平成8年度文化庁芸術祭参加作品) -

チュムノリ

「チュムノリ」は文化庁主催芸術祭参加作品として平成8年(1996年)10月初演。韓国芸能のエキスをふんだんに取り入れた“迫力飛びのパフォーマンス”「鼓と舞」、そして日本民話「浦島太郎」と韓国民話「放鯉得竜女」から創作された舞踊劇「龍宮の贈り物」。アジア芸能への期待が高まる中、この「チュムノリ」は、アジア文化芸術の旗手として注目を集めているJPスタジオの代表作であり、国籍・民族を超えてこどもから大人まですべての人が心から楽しめるエンターテインメント作品です。

第一部 「鼓と舞」
-日本太鼓と韓国太鼓&舞-

世界で大きく評価された韓国伝統打楽器によるパーカッション 「サムルノリ」をはじめ打楽器を使った舞、和太鼓と韓国太鼓の共演など、テンポがはやくスピード感のある作品の数々。

1.プロローグ (ソウォン)

2.日本太鼓と韓国太鼓

日本太鼓の力強さと韓国のリズムの繊細さが融け合って織りなす日韓共演太鼓。

3.長鼓舞

長鼓舞

韓国の農民の祝祭には必ず登場する最も人気のある民族舞踊のひとつで、伝来の代表的な打楽器であるチャンゴを肩にかけて打ちながら舞い祝祭の楽しい雰囲気を一層引き立てます。

4.サムルノリと剣の舞

韓国古来から伝わる四種の打楽器プク(太鼓)、チン(ドラ)、チャンゴ(長鼓)、クエンガリ(鉦)で演奏するサムルノリのリズムに合わせて、長剣、一刀剣、短剣の「剣の舞」三部作を演じます。

5.ちとかたろ

ちとかたろ

関矢幸雄作、1952年東京新聞主催創作舞踊コンクール受賞作品。越後の山村に伝わる盆踊りの「ちとかたろ」を題名にしたもの。「ちとかたろ」とはちょっと(お茶でも飲みながら)語ろうやの意味。転じてお寄りな、遊ぼうやの意味で使われる。日本太鼓のリズムに合わせ歌いながら、老人が昔を回想する。

6.三鼓舞

三面の太鼓を女性が打ちながら舞う力強くも優雅さを秘めた太鼓舞です。

7.農楽

農楽

農楽は古代から伝わる農民の音楽と踊りで、打楽器を打ちながら舞う集団舞踊。お正月、祝祭、田植えや農民の生活と深く関わりを持ち、内容形式が多様で芸術価値が高い民衆伝統芸能です。
サンモ、ヨルトゥバル(*注)とサムルの楽器が自然と交歓するかのように躍動感を持って空間を走り抜ける。

第二部 舞踊音楽劇「龍宮の贈り物」

あらすじ

あらすじ

昔、ある浜辺に身体の弱い母親と心の優しい若者が暮らしていた。ある日、気の荒い漁師2人組によって無理矢理連れ去られた若者は、母親をひとり残して、2人組と共に慣れない漁へと出かけることになった。途中、海の守り神ある竜王が現われ、禁漁域への立入禁止の警告を発するが、若者の必死の制止も聞かず2人組は強引に禁漁域を突破し、そこで泳いでいた魚達のその中でもひときわ美しい竜王姫(竜王の娘)を捕えることに成功する。心の優しい若者は哀れな娘を可哀想に思い、2人組が寝ているすきに逃がしてやるが、やがて目覚めた2人組は若者の仕業と知ると彼を責め、海へと突き落としてしまう。瀕死の若者が海に漂う中、竜王の家来である海亀が現われ若者を背に乗せ、姫の待つ龍宮へと向かうのだが………

日本の浦島太郎に似た韓国民話「放鯉竜得女」を元に斬新で大胆な発想と手法で構成演出されたこの作品は、日韓共通の素材を通して、母と子の愛情を軸に、自然界への感謝、心の清らかさといったテーマを描いたものです。シンプルでわかりやすい内容、そして韓国独特の哀愁に満ちたメロディと心を揺るがすリズムが、コミカルで優美な動きの数々を一層盛りたて、魅力的で感動的な舞台空間を創り上げています。

  • 構成・演出/関矢幸雄  振付/朴貞子・関矢幸雄
  • 上演時間:1時間55分(休憩15分含む)
  • 編成人数:20名=出演者15名+スタッフ5名 (照明3・音響1・舞台監督1)